検査結果解説
BMI
基準値 | わかること |
---|---|
18.5〜24.9 | 身長と体重から肥満の程度を判定します。 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) |
腹囲
基準値 | わかること |
---|---|
男性:85.0cm未満 女性:90.0cm未満 |
メタボリックシンドロームの判定基準となる内蔵脂肪の蓄積を調べます。 |
血圧測定
基準値 | わかること |
---|---|
最大血圧 90〜139mmHg |
血圧は測定時の条件によって変動します。 高血圧が続くと動脈硬化を早く進め、心臓病や脳血管障害を引き起こしやすくなります。 |
最小血圧 0〜89mmHg |
心電図
基準値 | わかること |
---|---|
異常なし | 心臓がリズムよく動いているかどうかを調べる検査です。 不整脈、心筋梗塞や心肥大などの病気を調べます。 |
眼底
基準値 | わかること |
---|---|
異常なし | 眼底カメラを使用して、眼の状態を調べる検査です。 眼の病気だけでなく、眼の血管の状態から動脈硬化や糖尿病なども発見できます。 |
肺機能検査
検査項目 | 基準値 | わかること |
---|---|---|
努力性肺活量 | 性別、年齢、身長から算出された予測値に対して、肺がどれくらい機能しているか検査します。 COPD(慢性閉鎖性肺疾患)や気管支喘息、塵肺などの病気を調べます。 |
|
%肺活量 | 80%以上 | |
一秒量 | ||
一秒率 | 70%以上 |
眼圧
基準値 | わかること |
---|---|
0〜20.9mmHg | 眼に風を当てて、眼圧の程度を調べる検査です。 圧が高いと緑内障、圧が低いと網膜剥離や外傷が疑われます。 |
喀痰検査
基準値 | わかること |
---|---|
class Ⅰ,Ⅱ | 喀痰に含まれる細胞成分を顕微鏡で観ることで、炎症やがん細胞がないかどうかをみる検査です。 |
胸部X線検査
基準値 | わかること |
---|---|
異常なし | 肺炎、肺結核、肺がん、肺気腫、胸水、気胸、呼吸器系の疾患の有無、循環器系では心肥大や大動脈の硬化、肋骨の異常などがわかります。 |
腹部超音波検査
基準値 | わかること |
---|---|
異常なし | 主に肝臓、膵臓、腎臓、胆のうを超音波を使ってみる検査です。 腫瘍や脂肪肝、胆石、腎結石などがあるかどうかを検査します。 |
脂質検査
検査項目 | 基準値 | わかること |
---|---|---|
総コレステロール | 140〜199mg/dL | 細胞膜やホルモンなどの構成物質のコレステロールが高値の場合、脂質異常症などが疑われます。 |
中性脂肪 | 150mg/dL未満 | メタボリック症候群の指標のひとつです。 高値の場合、脂質異常症などが疑われます。 |
HDLコレステロール | 40mg/dL以上L | メタボリック症候群の指標のひとつです。 低値の場合、脂質異常性などが疑われます。 |
LDLコレステロール | 120mg/dL未満 | メタボリック症候群の指標のひとつです。 高値の場合、脂質異常症などが疑われます。 |
糖尿病検査
検査項目 | 基準値 | わかること |
---|---|---|
尿糖 | 陰性(-) | 尿中にブドウ糖が排出されていないかをみる検査です。 陽性の場合、糖尿病が疑われます。 |
空腹時血糖 | 70〜109mg/dL | 血液中にブドウ糖濃度が適正かどうかを検査します。 ブドウ糖が高値の場合、糖尿病などが疑われます。 |
ヘモグロビンA1c (HbA1c) | 0.1〜5.8%以下 | 過去1〜2ヶ月前の血糖値を反映した検査です。 長期の血糖コントロールの指標になります。 |
腎機能検査
検査項目 | 基準値 | わかること |
---|---|---|
尿蛋白 | 陰性(-) | 尿中に蛋白が排出されていないかをみる検査です。 陽性の場合、腎機能の低下が疑われます。 |
尿潜血 | 陰性(-) | 尿中に赤血球が排出されていないかをみる検査です。 陽性の場合、腎、尿路系の炎症や結石症などが疑われます。 |
クレアチニン | 男性:0〜1.14mg/dL 女性:0〜0.84mg/dL |
腎臓のろ過機能をみる検査です。腎障害等で高値になります。 |
肝機能胆道
検査項目 | 基準値 | わかること |
---|---|---|
AST(GOT)/ALT(GPT) | 35U/L未満 | 細胞の障害や破壊によって高値になります。 高値の場合、肝機能障害や心筋梗塞が疑われます。 |
ALP(アルカリフォスファターゼ) | 340U/L未満 | 主に肝臓や骨の機能障害で高値になります。 高値の場合、肝機能障害が疑われます。 |
Y-GTP | 55U/L以下 | 主に肝機能障害で高値になります。 高値の場合、肝炎やアルコール性肝障害などが疑われます。 |
総ビリルビン | 0.1〜1.1mg/dL | 黄疸をひきおこす生体色素を検査します。 肝胆道系の疾患や溶血性貧血などで高値になります。 |
血清総蛋白 | 6.5〜8.0g/dL | 血清中の蛋白はその60%以上がアルブミンになります。 栄養障害、肝機能障害などを調べます。 |
アルブミン | 4.0以上g/dL |
膵機能
検査項目 | 基準値 | わかること |
---|---|---|
血清アミラーゼ | 1〜120IU/L | 消化酵素の血清アミラーゼが高値の場合、膵炎や膵がんが疑われます。 |
血液一般検査
検査項目 | 基準値 | わかること |
---|---|---|
白血球数 | 33〜89 102/mm3 | 感染防御の働きをする白血球を検査することで、血液疾患や感染症などを調べます。 |
赤血球数 | 男性:400〜539 104/mm3 女性:360〜489 104/mm3 |
赤血球は体内に酸素や栄養素などを運ぶ働きをします。 貧血などの血液疾患などを検査します。 |
血色素量 | 男性:13〜16.6g/dL 女性:11.4〜14.6g/dL |
|
血球容積 | 男性:38〜48.9% 女性:34〜43.9% |
|
血小板数 | 14〜35.9 104/mm3 | 主に体での止血の働きをします。 高値では血栓症のリスクが高くなり、低値では出血しやすくなるなどの血液疾患が疑われます。 |
炎症性検査
検査項目 | 基準値 | わかること |
---|---|---|
CRP | 0〜0.34mg/dL | 炎症反応検査です。感染症や膠原病などで高値になります。 |
尿酸
基準値 | わかること |
---|---|
7.0mg/dL以下 | 代謝異常で高値が続くと、高尿酸血症から痛風の原因になります。 |
肝炎ウィルス検査
検査項目 | 基準値 | わかること |
---|---|---|
HBs抗原・HBs抗体 | 陰性(-) | B型肝炎ウィルスに感染していないかを調べます。 |
HCV抗体 | 陰性(-) | C型肝炎ウィルスに感染していないかを調べます。 |
骨密度検査
基準値 | わかること |
---|---|
異常なし | かかとに超音波をあてて検査します。骨粗しょう症に有用な検査です。 |
乳房検査
検査項目 | わかること |
---|---|
視触診検査 | 乳房全体を目で見て、あるいは手で触れて乳房の形、皮膚、乳頭などに異常がないかを調べます。 |
マンモグラフィ | 乳房を圧迫した状態でレントゲン撮影を行う検査です。 視触診ではわからない小さな腫瘍や、腫瘍の大きさや形、石灰化の有無がわかります。乳房を圧迫するときには、多少の痛みを伴います。 |
超音波検査 | 超音波を乳房に当て、乳房内部を調べる検査です。 小さな腫瘍を見つけたり、乳腺や乳管の状態がわかります。 痛みや人体への影響の少ない検査です。 |
子宮がん検査
検査項目 | わかること |
---|---|
内診 | 内診台にあがり、婦人科医が子宮頸部や膣の内部の状態を調べます。 内診では、子宮の形、大きさ、位置、表面の状態、炎症の有無などを確認します。 |
子宮頸部細胞診 | 子宮頸部の細胞をやわらかいブラシで軽くなでるように採取し、その細胞を調べます。 まれに検査の刺激で少しの出血があることはありますが、痛みはほとんどありません。 |
経膣超音波 | 超音波器具を膣に挿入し、子宮や卵巣の状態を調べます。 子宮がんや卵巣がん、子宮筋腫、卵巣のう腫などの早期発見に有用です。 |
HPV | 頸部の子宮がんの原因となるHPV(ヒトパピローウイルス)に感染していないか調べる検査です。 子宮頸部細胞診と同時に検査を行うことができます。 |